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さみりん

Author:さみりん
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41歳、バツイチ、子供2人。
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離婚を決意してから、ほどなく、
昔、学生時代につきあっていた人から、
連絡があった。
ずっとかかさず年賀状だけはやりとりしていたので、
それを頼りに電話してきてくれたのだ。


彼は結婚していたのだが、最近離婚したと言う。
そして、近いうち仕事でそちらに行くので、
会わないかと言う。

子供がまだ2歳と4歳だったので、
少し迷ったが、
時間で預かってくれる所を探し、
彼と再会した。

レンタカーを借りて、
彼の下宿があった辺りに車を走らせた。
その下宿はもう取り壊されていた。
しかし、二人でよく通ったお好み焼き屋はまだあった。
一緒にそこで食事した。

お店の奥さんは、彼のことを覚えていて、
しかも私のことも覚えてくれていた。
8年くらい前のことなのに。
しかし、もうすぐここも立ち退きになるという。
寂しくて、懐かしかった。

しばらく思い出の場所をドライブした。
「私、学生時代に比べて太ったでしょ。」
と言う私に、
「君が太ったかどうか、裸にしてみないとわからない。」
と言って、彼はホテルに入った。

彼は昔からあんまりテクニックのない人で、
女にフェラはさせるけど、
自分はクンニはしない男だった。
やっぱりクンニはなかったし、私も要求しなかった。
でも、始めてする浮気の背徳感に
私は酔った。
自分がイッたかどうか、全然覚えていないが、
多分、イってないと思う。

それから半年後、今度は私が彼の住む町を訪ねた。
友人の結婚式だと嘘をつき、新幹線に乗った。
彼の部屋に2泊した。
昼間はあちこち観光して歩いた。
夜は遅くまで、お酒を飲みながら語り合った。
楽しくて時間を忘れた。
別れる時は泣いた。涙が止まらなかった。
新幹線の中でずっと泣いていた。

駅にダンナが子供達を連れて迎えに来ていた。
子供達にすまないと思う一方、
この子達さえいなければと疎ましく思った。
ダンナのことはなお一層、嫌いになった。
何もかも捨てて、彼の元に走りたかった。

しばらくして、彼は結婚した。
もう今は連絡していない。
でも、今でも彼のことは忘れられない。


コメント

いろんな思いがある。
いろんなタイミングがある。

再会する彼。
再婚する彼。
多分それだけの期間に
凝縮された時間を愛し合いなさいと
神様がくれたタイミング。

なきながら乗った新幹線。
ホームに旦那が迎えに来てた。

なぜいっそう嫌いになったの?
それだけがなぜかぱぱには悲しかった。

男と女の数だけドラマがある。
タイミングとか運命とか、
自らの力の及ばないところで、
出逢いがあれば別離もある…

そんなことを考えていると、
やるせなさを感じてしまうが、
反面、日々の生活に対して、
力を抜けない自分がいる。

まずは、今日一日頑張っていこう!
彼女の愛に対して、真正面から対峙していこう…!

楓は今のご主人様が初めての浮気。
しちゃうかも、と思う人は何人かいたけど、思いとどまっていました。
どうしてこの一歩を踏み出せたのか・・・
タイミングもあるけど、やっぱり運命なのかもしれません。

楓さんに同感。
浮気ってタイミング。
そして運命。
だって 初めの一歩を踏み出すときって
意外とすんなりだったんですから。

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