オトナの恋愛

土曜日はとにかく時間がなかった。
それが、敗因？だったと思う。

最初から彼はホテルに行くことに、
難色を示していた。
「○○ちゃんの期待に応えられそうにないし、
どうせ、いい結果にならないから」
木曜日にセックスしてから、
まだ中一日。
彼は日頃から早いし、しかも弱い。
勃起しそうにないし、勃っても持続しそうにないのだ。

しかし、会って話をしたり、触れ合っていれば、
どうしても抱き合いたくなる、セックスしたくなる。
「やっぱり抱きたくなった。」

「勃たないなら、
　勃たせてみよう、ホトトギス」じゃないけど、
私も頑張ってみようと思った。

初めて来たホテルで、
岩風呂付きという部屋を選んだ。
１時間単位の清算で、１時間２５００円。
しかし、岩風呂はかなり狭くて、二人では浸かれない。
湯船でのフェラもあきらめ、ベッドへ。

彼なりには、頑張ったかもしれない。
しかし、時間があまりないという意識がそうさせるのか、
いちおう手順は踏んでいるものの、
全ての行為が短時間に切り上げられていく。
不満を残したまま、挿入へ。
しかし、やはり固さが足りない。
このままでは、すぐにフニャっとなってしまう。
急いでイカなければ。

バックになり、
早々に私は指で、クリを刺激する。
彼は肛門に指を挿入してきて、「早くイケ！」の合図。

イク時は必ず、正常位になることにしている。
お互いの顔を見ながら、さらに興奮を高めたいからだ。
「ああ、もうイキそう」
急いで、正常位になる。
間もなく、絶頂がやってきた。
それなのに、彼も我慢ができず、
ほぼ同時にイッてしまった。
でも、女性のそれは男性よりもずっと長いもの。
彼のモノが私の膣圧で押し出されてからも、
私は小さくイキ続けた。
寂しいイキ方だった。

お互いをティッシュで拭き合うとすぐ、
彼はトイレへ。
私はベッドで横になっていた。

戻ってきた彼は
「もう、時間がない！出よう」と言う。
もう１時間たつらしい。
延長するほどの時間もない。
何で～。どうして後戯もないのよ！
時間がないなりにでも、
抱きしめて軽くキスしたりくらいはできるはず！
しかし、私の文句も聞かずに
彼は服を着る。
私も仕方なく、服を着る。

車の中で、散々文句を言ってやった。
「だから今日はしない方がいいって言っただろー」
「そんなんじゃなくて、
　終わった後優しく抱きしめてくれなかったからよ！」
「ごめん、ごめん、ウンコしてた。
　時間なかったし、ごめんなさい。」


弱いわ、時間はないわ、で、
土曜日のセックスは最悪でした！
私の言ってることってわがままですか？

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