離婚を決意した決定的ながある。
婚約した時、
立て爪のダイヤの指輪をもらった。
普段使いができないものなので、
長い間、タンスの中にしまっておいた。
結婚して、5年くらいたったときだろうか。
友達の結婚式に出ることになり、
せっかくだからあのダイヤをつけてみようと
思い立った。
しかし、あるはずの場所にない。
ダンナに聞いてみた。
「指輪、知らないよね?
タンスの中にあるはずなのに、ない」
ダンナはその時、何だか様子が変だった。
胸騒ぎがして、
ダンナのいない時に財布を開けてみた。
私のダイヤが質草になっていた。
しかもたった3万だった。
それまでもダンナはビデオデッキやビデオムービーなど、
何度も質屋に入れていた。
財布を開けたとは言わずに、
「質にいれたんでしょ?」と聞くと、
あっさり認めた。
何とかお金を工面して、取り戻した。
婚約指輪を質に入れるダンナが
つくづく情けなかった。
しかし大切なものだから、取り戻したかった。
そうしなければ結婚生活が終わってしまう気がした。
しかし、1年後、また指輪は質屋に入った。
今度はもう取り戻す気力も、お金もなかった。
こんなダンナからもらった指輪など
いらないと思った。
そしてこの時、私は近い将来、
絶対離婚すると決めたのだ。
何が旦那を決意させたのか?
1年後、復縁して欲しいと連絡があった。
当然、お断りしました。
そんなに簡単に後悔するような理由だったのかな。